2012年02月20日

Soundtrack Pro #1

映像編集用に使用しているマシンはMac、ソフトはAppleのファイナルカットスタジオ。これは編集作業にファイナルカット・プロ、特殊効果等をつけるのにモーション、DVDオーサリングでDVDスタジオ・プロ、BGMや効果音などのMA作業でサウンドトラック・プロというソフトがセットになったものです。もうずーっと使ってるのですが、直感的にサッと出来るので本当に使いやすい。んで・・・以前、曲をアップした時に「サウンドトラック・プロとはなんぞや?」的なことをよく聞かれたので、今回はその中のサウンドトラック・プロ(Soundtrack Pro 以下STP)をちょっととりあげてみます。ま、今更なんですが。

STP window.jpg

これが作業画面。(クリックで大きい画面)
STP work window.jpg
左上部のウィンドウに、ファイナルカットプロで編集した映像に合わせて効果音をつけたりBGMをつけたりするために「ビデオ」という項目で映像を見ながらの作業になります。また、すごいのは、バックで鳴ってるうるさいノイズ(例えば船上の撮影でのエンジン音とか)を指定するとそれを低減または除去することが出来ます。他に「録音」って項目がありますね。そう、録音も出来るんです。

さて、今回は1分程度のイントロ映像に使用するBGMを作ってみたいと思います。このSTPで作る場合は「作曲」ではなく「制作」ということになるでしょうか。っというのはSTPに入ってる5000以上の既製の音源、ループ素材を右側のトラック部にドラッグして配置していくだけだからです。ただ、それでも色々と組み合わせていくのはある程度の知識とか必要になるのかな・・・。
1-1.jpg
左下部のウィンドウには主に音源となるものが表示されます。5000以上の音源ということですが、ジャンル別や楽器別、拍子や調子など細かいフィルタリングで検索出来ます。それでも膨大な量なので悩みますけどネ。
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まずはベースから。順番的に普通じゃないかもしれませんが、作曲ではないので。要するにパズルを仕上げて行くような感覚ですね。
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ベースを強調した感じにしたいので、今回はダブルベースを使ってみたいと思います。[Acoustic Double Bass Groove 31]というクールなパターンがいいかな。ちなみに「ビート」の項目は4/4の16拍、4小節分のループという意味です。

それを右側のトラック1にドラッグ&ドロップ!
(クリックで大きい画面)
2-2.jpg


すると波形が出現して一目瞭然、トラックアイコンもベースになって親切ですね。(クリックで大きい画面)
2-3.jpg
トラックに落としただけでは、素材の持つ長さ(この場合は4小節)しか配置されませんが、波形の右側をドラッグしてずーっと右側に持って行くといくらでも長く出来ます。写真は4小節分のループが4つ、16小節まで延長させたことになります。時間軸は約30秒かな。

他にアイコン上の「▼」をクリックするとボリュームやパンなども細かく調整で来ます。(クリックで大きい画面)
2-4.jpg


それではこの音源がどういう音なのか聞いてみますか。

どうでしょう。クールですよねぇ。
でもこのループだけではつまらないので、これに合うような素材をいくつかみつけて序盤のパターンを作ってみます。同じグループの素材の[26]と[29]っていのがいい感じだったので4小節めと8小節めに入れてみます。でも、他の素材との兼ね合いからキーを変更します。キーをサッと変えられるのも便利ですね。するとこうなります。

言うのを忘れてましたが実はもう頭の中にイメージは出来ていて、小節数とかもメモってあるのであとは近い素材を探すだけって感じです。一応予定では・・・・

1.[intro]ベース、パーカッションで静かに入る
2.[Aパターン]ドラムなんか入れる
3.[Bパターン]ギター、エレピ、ホーンセクション等入れて明るく
4.[Aパターン]にもどる
5.エンディング


ってなイメージになってます。頭の中では。
今つなげたベースはイントロとAパターンに使おうと思ってます。

では次にこのイントロ部分を終わらせたいので、パーカションを入れたいと思います。イメージではドラムはエレクトロ系のドンチキドンチキなので、それに合う感じで。選んだのは、[Claps on Eights]という素材。

ベースと合わせるとこうなります。

う〜ん、イントロ後半にもっとパーカションを入れて少し盛り上げますか。[Club Dance Beat 008]という素材を入れてみましょう。

ではここまでの音を聞いてみましょう。


イントロの中間と終わりの部分にドラムのFillを入れたいのですが、このSTPの欠点はFill系の素材が少ないこと。パターンのつなぎ目がどうしても難しくなってしまいます。数少ない中から選んだのはこれ。
[Processed Drum Kit 26]という人が叩いたであろう素材。これを中間に入れてみようかな。

Aパターンに行く時にもう一種類のFill的なものを入れようと思い[Club Dance Beat 043]という変わったものを追加で入れてみたいと思います。

このパーカッションやFill inも最初のベースと同じように、空いているトラックに持って行きます。イントロ部分を視覚的に見るとこうなってます。(クリックで大きい画面)
2-7.png


ということでイントロ部分の完成。


今回はここまで。
お気づきの方もいると思いますが、このソフト、面白いのは素材をドラッグしてトラックにドロップする際、テンポ等を勝手に合わせてくれるってこと。(ドラムFillのテンポが全然違いましたよね?)適当にバンバンとトラックに落として行けば勝手に曲が出来てしまいます。また、キーに関してはトランスポーズ機能があるのである程度は合わせられます。
2-6.jpg

さてと、どうなることやら。
次回はAパターンの部分を考えましょ。
posted by nobby at 15:39| Comment(0) | Sound Track Pro | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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